玄関ドアの傷を自分で補修する方法は?覚えておくべき基本事項を解説!2025.10.06
- 玄関ドアの傷を自分で補修したい
- 玄関ドアの傷はどうしたらいいのかわからない
- 玄関ドアの傷を直すうえで何に注意をするべきか
このような悩みはありませんか。
玄関ドアの傷は建物全体の印象が悪くなり、賃貸物件では原状回復費用を請求される可能性があります。
ドアを補修したいものの、業者に依頼すると費用が高くなるため、できれば自分で補修したいものです。
自分で補修する場合は、事前に覚えておくべき事項があります。
今回は、玄関ドアの傷を自分で補修する方法を解説するので、参考にしてください。
この記事でわかること
- 玄関ドアの傷を自分で補修する方法
- 玄関ドアの傷を自力で補修できるケースとできないケースの判断
- ドアの傷補修時に注意するべき点
目次
ドアの傷補修を始める前に確認すべき基本ポイントと注意点

ドアの傷を補修するのであれば、工具が必要になります。
さらに、事前に手順を覚えておくと作業に支障をきたす心配もなく、はかどるでしょう。
ここでは、使用する工具と手順、注意点を解説いたします。
ドアの材質でも修理方法が異なるので、あわせて覚えておいてください。
使う工具を覚えておく
ドアの補修には、以下の道具を使用します。
- やすり
- 補修材に使うヘラやスポンジ
- (木製のドアであれば)木材用のパテ
- (金属製のドアであれば)金属用の補修剤とプライマー
- 塗装用のブラシやローラー
- 手袋とマスク
やすりは、ドアの傷周りを滑らかにするために必要になります。
傷が深い場合は粗いやすりで余分な場所を削り、細かいやすりで仕上げましょう。
傷が浅ければ、細かいやすりだけを使い、表面をなめらかにします。
補修したあとには、塗装用のブラシとローラーも使います。
ドアの色に合う塗料を選んで、丁寧に重ね塗りをおこないましょう。
傷の補修手順を覚えておく
ドアの補修手順は以下のとおりです。
- 事前に掃除をしておく
- 必要な道具をそろえる
- やすりを使って周囲を滑らかにする
- 補修剤を塗る
- 補修剤を乾燥させる
- 余分なワックスを布やスポンジなどでふき取る
必要な道具を揃えたら、やすりを使って傷の周りをなめらかにします。
傷が深い場合は、まず粗いやすりで突起などを取り除き、続いて細かいやすりでなめらかにしましょう。
なめらかにしたら補修剤を使いますが、ワックスやパテ、クリームなどが一般的です。
傷を埋めるように重ね塗りをすればきれいに仕上げられる点を、覚えておいてください。
補修剤を乾燥させたあとは、やすりを使って、表面をなめらかにします。
そして、傷の周囲にはみ出たワックスなどをスポンジで取り除くと、作業は終わりです。
ドアの傷補修時の注意点
補修する前に、掃除を怠ってはいけません。
掃除をせずに補修作業をすると、ほこりなどの汚れのせいで、補修剤がくっつきづらくなるからです。
また、補修剤は厚く塗りすぎると、乾燥しなくなる点にも注意してください。
少しずつ重ねて塗ると、自然な仕上がりになります。
さらに、補修剤は気温によっては使えない可能性があるのも注意点です。
補修剤は樹脂製品であるため5度以下になると硬くなり、もろくなって使用できません。
冬場は、地域によっては昼間も5度を超えないケースがあるため、冬場を迎える前に補修作業をおこないましょう。
ドアの材質で修理方法が違う
ドアが木製か金属製かによって、修理方法が違います。
木製の場合は、補修剤を使う際に木材用のパテを使います。
金属製で傷が深い場合は、金属用の補修剤とプライマーが必要です。
そのうえ専門の工具が必要となるため、自分で補修できるか自信がない方は、業者に依頼するほうが確実です。
一方で傷が浅い場合は、塗装で修正できる可能性があります。
プラスチック製のドアは木製と同じで、やすりでなめらかにしたあとに補修剤を使います。
補修剤には木製用とプラスチック用があるため、間違えないようにしましょう。
玄関ドアの傷を自分で補修できるケースと直し方

ここでは、経験の少ない方でも補修できるケースを3つあげていきます。
補修する前に、自分のケースが補修可能かどうかをチェックしておいてください。
玄関ドアの凹み傷
浅い凹み傷であれば、ホームセンターなどに売っている補修セットで補修できます。
補修セットには、電気コテと呼ばれる工具とカラースティックが入っています。
電気コテとは、はんだこてのように、金属を溶かして傷部分に接合するための工具です。
カラースティックを溶かして、傷部分を修復できます。
ただし、補修セットを使った方法は、木製のドアにのみ有効です。
金属製の場合は、まずは凹み傷を埋めたあとに、再塗装をしなくてはいけません。
素人が塗装をしてもきれいには仕上がらないため、DIYはおすすめできません。
玄関ドアのひっかき傷
小さいひっかき傷でも自分で補修できますが、木製か金属製かによって補修方法が異なります。
木製のドアであれば、補修用のペンで傷に色を塗りましょう。
傷をなぞるように重ね塗りをおこない、目立たないようにしましょう。
ただし、ドアとまったく同じ色の補修ペンを見つけなければならず、少しでも色が違うと補修跡が目立ってしまいます。
金属製の場合は、専用の補修道具を使用しましょう。
マニキュアに使うような筆で塗るタイプであれば、小さな傷を補修できる可能性があります。
金属製のドアに使える補修ペンもあるため、使いやすいほうを選びます。
広範囲の浅い傷
広範囲の傷でも浅い場合は、ドアそのものにリフォームシートやリメイクシートを貼りましょう。
リフォームシートは壁などに貼り、イメージチェンジをするシートであり、リメイクシートは木目などの模様が入っています。
ドアのサイズに合わせてシートを切っていき、ドアノブを外してシートを貼ります。
ドアの外見も変えられるため、おしゃれな外見に変えるのも可能です。
ただし、リフォームシートやリメイクシートを使った方法は、一戸建て物件にのみ有効です。
賃貸物件のドアに使う場合は、事前に大家さんや管理会社に確認しましょう。
自分で直せない場合!業者や会社への修理依頼が必要な事例

自分で補修できる傷がある一方で、業者に依頼するべきケースもあります。
ここでは具体的なケースをあげるので、補修できるケースと併せて覚えておいてください。
ドアの表面が樹脂製
ドア全体に傷が広がっている場合は、リフォームシートやリメイクシートを使った方法があります。
しかし、ドアの表面が樹脂製である場合は、シートが貼りつかず、補修が不可能になります。
ドア全体を塗装する方法がありますが、素人がムラのない塗装をするのは難しいものです。
塗装用の道具をそろえるには費用もかかり、失敗すると費用が無駄になるため、おすすめできません。
また、元のドアと同じ色の塗料を見つけるのも難しいため、一部分の補修だとかえって跡が目立ってしまいます。
樹脂製のドアで広範囲に傷が付いている場合は、業者に依頼するべきです。
凹みや穴が貫通している
凹み傷や穴が反対側まで貫通するほど深い傷であれば、素人では難しくなります。
まず、凹みを戻したり、下地を作ったりしたうえで、パテで傷を埋める工程が必要になります。
さらに、パテで傷を埋めて終わりではなく、広範囲の着色もおこなわなければいけません。
パテで傷を埋めたり着色をおこなったりする作業は、高度な技術が必要となります。
ここまでの工程を素人がおこなうのは、現実的ではありません。
業者に依頼する目安としては、穴の大きさや深さが2ミリ以上かどうかです。
また、穴が向こう側まで貫通している場合も、自力での補修は控えましょう。
補修跡が目立つような傷
たとえば、傷の幅が一定以上の場合は、補修作業をおこなった際に跡が目立ってしまいます。
また、浅い傷や小さい傷でも、元の色と同じように塗るのが難しい場合も、補修跡が目立ちます。
目立たないように補修できる傷でなければ、最初から業者に依頼したほうが確実です。
業者に依頼する目安は、幅2ミリ以上です。
そもそも、ドアの傷の補修には、パテが乾燥したあとの収縮も考えなくてはいけません。
その際に補修箇所が凹むため、考えながらパテを使わなければいけません。
初めて補修作業をおこなう場合や、うまく補修できる自信がない人は、自力での補修はやめておきましょう。
玄関ドアや賃貸物件のドア傷補修・原状回復時の重要ポイント

ドアの傷を補修する際、責任の所在において重要なポイントがあります。
とくに賃貸物件では、追加の原状回復費用を請求されるおそれがあるため、事前に知っておいてください。
ドアの傷修復はタイミングが大事
傷の修復をおこなうべきタイミングは、賃貸物件と一戸建てによって違います。
賃貸物件の場合は、退去する際に修復しましょう。
退去時には原状回復が求められるため、入居時と同じ状態にしなければいけません。
一戸建ての場合は、ドアの状態が見てわかるほど悪い場合に修理しましょう。
たとえば、ドアを開閉しづらくなったり施錠できなくなったりした場合です。
ただし、ここまで状態が悪くなった場合は、やはり業者に修理を依頼したほうが確実です。
賃貸の場合は傷の場所で責任が変わる
賃貸物件の場合は、傷の場所によっては借り主が責任を負う場合があります。
玄関ドアの内側、つまり部屋に面している側の傷は、借主の責任です。
一方で、外側であれば大家さんや管理組合の責任となり、補修費用を出してくれる場合があります。
ドアの外側は共用部分として扱っているケースが多く、大家さんや管理会社の管理責任となるからです。
しかし、上記の決まりは法で定められているわけではなく、物件の規約によって異なります。
規約によっては、外側の傷も借り主が自費で補修しなければいけません。
また、ドアの外側に傷が付いた原因も重要です。
もし第三者による故意の傷や、台風や強風で物がぶつかった場合は、責任の所在が変わる可能性があります。
また傷が付かないように注意する
ドアを補修したあとは、また傷が付かないように注意してください。
ドアの開閉時は静かにおこない、強く開けたり閉めたりしてはいけません。
置いてあるものにぶつかり、傷が付く可能性があるからです。
ドアの近くには自転車や観葉植物などを置いている方も少なくありませんが、その際は保護シートやクッション材を貼りましょう。
ドアを掃除する際にも、注意が必要です。
硬いスポンジを使うと傷が付くため、やわらかい布と中性洗剤で優しくふき取りましょう。
原状回復で仕上がりが雑だと追加費用を請求される
賃貸物件では退去時の原状回復のために、ドアの傷を補修するケースがあります。
補修跡が目立ったり補修が不十分だったりすると、原状回復の追加費用を請求されるケースがあります。
そのため、跡が残らないように修復しなければいけません。
ドアの傷の補修は素人ではハードルが高く、完璧に仕上げるのは難しいものです。
もし補修跡がわからないように仕上げる自信がない場合は、業者への依頼を検討しましょう。
まとめ|ドアの傷補修で失敗しないための最終チェックポイント
まずは、以下に該当する場合は、素人での補修ができません。
- ドアの表面が樹脂製
- 傷が反対側まで貫通している
- 傷が2ミリ以上
- 補修跡が目立つほど幅がある傷
反対に、傷が浅い、小さい場合はDIYでの補修が可能です。
ドアの補修を始める前には、やすりやヘラ、手袋やマスクなどを用意しておきましょう。
そして、補修する際には、気温や補修材の塗りすぎに注意してください。
ドアの傷の補修手順や注意点を知っておき、きれいに補修しましょう。
また、自分での補修が難しい場合は、業者に依頼するのも一つの方法です。
補修できる自信がない人は、最初から業者に依頼するのをおすすめします。
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