壁の傷は自分で補修するべき?補修方法や注意点とおすすめアイテムを解説2025.10.06
- 家の壁にできた傷や穴は自分で補修できるの?
- 壁補修はどのようなケースでプロに依頼したら良いのだろう
- 賃貸物件の壁に傷ができたときの対処の仕方がわからない
壁の傷を放置すると、傷がさらに広がり、費用面でも大きなダメージを受ける可能性があるため注意が必要です。
この記事では、お住まいの壁の傷が気になる方に、壁補修の基礎知識や注意点、おすすめ補修キットの使用方法などを解説します。
また賃貸マンションの対処法やプロに相談すべきケースなども紹介しているので、ぜひご覧ください。
この記事でわかること
- 壁や壁紙補修の基礎知識と注意すべきポイント
- 初心者でも使いやすいおすすめの壁補修キットと使用方法
- 賃貸マンションの場合の対処とプロに相談すべきケース
目次
壁や壁紙の傷・穴補修の基礎知識と注意すべきポイント

壁に傷を見つけて「直したほうがいいのかな」と対処に困る方もおられるでしょう。
ですが、壁に傷が付いたまま放置するとさまざまなリスクがともなうため、自分で補修するなり専門家に依頼するなり、何らかの処置が必要です。
ここでは、壁の傷や穴の補修の重要性や対処法などの基礎知識と注意点を解説します。
壁・壁紙の傷補修の重要性
家具を移動させたり、子どもやペットが引っかいたりなど、小さな不注意で壁や壁紙に傷が付いてしまうケースは多々あります。
「小さいから問題ないだろう」と壁の傷や穴をそのまま放置していると、以下のようにさまざまなリスクが発生するので注意しましょう。
- 見た目が悪くなり居心地が悪い
- ホコリや虫が侵入する
- 断熱性の低下につながる
- 家の構造体にまで影響が及ぶ
- 地震の際に亀裂が入る
- 補修費用が高額になる
一度気になりだすとそこにばかり目がいってしまい、見た目の悪さによって生活空間の質が落ちてしまうおそれがあります。
また子どもが指を入れて傷を広げてしまう可能性もあり、ホコリが溜まればカビやダニが発生し、虫が住み着けば駆除が必要となるため衛生的にも良くありません。
長期間の放置で傷がさらに広がると、断熱機能や家の構造体にも影響を及ぼしかねず、地震が起きたときに亀裂が入って被害が拡大する危険性があります。
結果的に補修費用が高額になり、経済的にも大きな負担となりかねないため、壁や壁紙が損傷したときは、適切かつ速やかに対処したほうが賢明です。
壁に傷が付いたときの対処法
壁に傷が付いたときの対処法は、自分でDIY補修する方法と、壁補修のプロに依頼する方法の2パターンがあります。
DIY補修では、材料や工具などを自分で揃えて補修できるので、壁の補修費用を大幅に抑えられるのが大きなメリットです。
ただし、対処が難しいケースでは、かえって傷が悪化する危険性があるので小さな傷のみの処置に留めておいたほうが無難でしょう。
一方、プロに依頼する場合は専門家が対応してくれるため、自分では対応できないケースも安心して任せられます。
DIY補修よりも費用はかかってしまいますが、より確実で仕上がりがきれいになる点がメリットとなります。
初心者でも簡単!おすすめ壁穴補修キットと使用方法の詳細

壁に付いた傷は、その大きさや材質によって適切な補修方法が変わってきます。
ここでは、初心者でも簡単にできる補修方法から、上級者向けのやや本格仕様の補修方法まで解説します。
失敗しにくい!貼るタイプの補修用壁紙
「DIYは自信がない」「簡単な方法で試してみたい」方におすすめなのが、貼るタイプの補修用壁紙を使った方法です。
【補修方法】
- 壁の穴の上に補修用壁紙をあわせて仮止めをする
- 仮止めの補修用壁紙と元の壁紙を、穴より一回り大きくカットする
- 補修用壁紙の仮止めを外し、元の壁紙を剥がす
- 元の壁紙を剥がした箇所に補修用壁紙をきれいに貼る
準備する物は補修用壁紙とカッターのみ、簡単ステップできれいに補修できるため、初心者でも失敗が少ない方法となります。
補修用壁紙の代金のみと費用も安く済むのでぜひ試してみてください。
壁紙の剥がれには専用の壁紙補修キット
壁紙の剥がれが気になっている場合は、専用の壁紙補修キットで簡単に補修が可能です。
傷や穴と同様に、壁紙の剥がれも放置しておくと範囲が大きくなってしまうので、なるべく早く対処するのが望ましいでしょう。
【補修方法】
- 剥がれた部分に壁紙専用のりを塗布し壁紙を貼り付ける
- ローラーで圧着してのりを乾かす
仕上げ用のローラーがセットになった商品も売られており、すぐに補修したい方や、補修用の道具がない方におすすめです。
なお、速乾タイプの場合は貼ったあとの位置修正が難しいため、壁紙の状態や扱いやすさなども考慮して商品を選ぶようにしましょう。
小さな穴埋め補修には穴埋めキット
画びょうやピンでできた小さな穴や壁紙のひっかき傷の場合は、チューブ入りの穴埋め用充填剤を使用すれば簡単に補修できます。
補修箇所に充填剤を埋め込み乾かすだけのため、初心者でも扱いやすく、失敗が少ない便利アイテムとなります。
【補修方法】
- 壁の傷や穴の周りの汚れやゴミを取り除いてきれいにする
- 壁や壁紙にあわせて充填剤をのせながら色味を調整する
- ヘラを使って穴埋め用充填剤を薄く塗って伸ばす
- はみ出た部分を拭き取り、触れないようにしてよく乾かす
ホコリやゴミが付いたままでは充填剤との密着度が落ちてしまい、乾いたあとに剥がれやすくなるので、塗布前にきれいに汚れを落としておきましょう。
また壁や壁紙に模様がある場合は、爪楊枝などを使うと凹凸を再現できます。
充填剤が完全に乾いてからではできなくなるため、半乾きの状態でするのがきれいに仕上げるポイントです。
大きな穴埋め補修には補修材や石膏ボード
壁の穴が大きい場合は、補修材や石膏ボードを使った本格仕様の方法で補修する必要があります。
難易度が高くなるため、DIY補修の上級者向けの方法になります。
【補修材を使った補修方法】
- 壁の穴の周りの汚れやゴミを取り除く
- 壁の穴に補修材を詰める
- サンドペーパーやヘラを使って補修材の表面を平らにならす
- 補修材を完全に乾かしたあと、周りの色にあわせて塗装する
次に、壁の下地として使われている石膏ボードの穴埋め補修の方法を紹介します。
【石膏ボード用充填剤と補修材を使った補修方法】
- 壁の穴の周りの汚れやゴミを取り除く
- 石膏ボード用充填剤を穴に塗布してヘラで平らにならす
- 石膏ボード用充填剤が乾いたら補修材を塗布する
- サンドペーパーやヘラを使って補修材の表面を平らにならす
- 補修材を完全に乾かしたあと、周りの色にあわせて塗装する
補修材を詰めるときは、空気が入らないようしっかり押し込むのがポイントです。
石膏ボード用の充填剤は乾燥がスピーディで強度が高い特徴があります。
また補修キットによって方法や順序が異なるため、使用前に製品の使用説明書を確認し、その手順にしたがって適切な方法で補修しましょう。
賃貸やマンションで壁補修が必要な場合に知っておきたい基礎知識

賃貸マンションで壁に傷が付いてしまった際に、自宅と同じように勝手に壁補修をするとトラブルの要因になる可能性があるため注意しましょう。
ここでは、賃貸マンションの壁補修に関して知っておくべきポイントを解説します。
賃貸やマンションの壁の傷は補修するべき?
賃貸マンションで壁に傷が付いてしまったときは、まず賃貸借契約書を確認し、壁の補修に関してどのように記載されているかを確認します。
そのまま放置しておくと、賃貸物件では退去時に原状回復が求められるので、退去の際に想定外の原状回復費用を請求される可能性があるためです。
原状回復とは、入居時と同じ部屋の状態に戻す義務を指し、通常の使い方では付かない傷や汚れがあると、きれいに補修してから退去しなければいけません。
通常使用の範囲なら修繕は不要ですが、範囲を超えていると判断されれば退去費用に影響を与える可能性があります。
費用負担は実費より割高になるケースも多く、自分で対処する場合は管理会社に事前許可を得ておくと安心です。
原状回復義務に含まれるケース
通常使用の範囲と判断されるのは、エアコン設置のためのビス穴や家具を設置した箇所の壁紙汚れ、日差しによる日焼けや色あせなどになります。
対して原状回復義務に含まれるのは、DIYによる壁や壁紙の破損、釘穴や落書き、タバコのヤニ汚れ、クーラーの水漏れによる壁紙の腐食などです。
ペットによる傷や汚れ、匂いなども原状回復義務の対象になりやすいので留意しておきましょう。
退去時の負担を抑えたい場合はDIY補修がおすすめですが、かえって状態を悪化させてしまう危険性があるため、自分で対処できない傷や汚れはプロへの依頼がおすすめです。
賃貸で壁補修の判断に迷ったときは状態をチェック
賃貸マンションで壁の傷を発見したときは、大きさや深さなど、まず傷の状態を確認してみましょう。
少し爪で引っかいた程度であれば、管理会社も通常使用の範囲と判断してくれる可能性が高いです。
ただし、はっきりと爪痕が残っていたり、壁紙が破れていたりすると、その範囲外として補修費用を請求されるおそれがあります。
自己判断で放置するのはリスクがあるため、賃貸で壁補修をすべきかどうか迷ったときは、壁の状態がわかる写真を管理会社に送って相談したほうが無難です。
壁紙補修のプロに相談すべき場合と選び方・サービス内容

DIY補修で、かえって状態が悪化してしまい、結果的にお金も時間もかかってしまったと後悔するケースは珍しくありません。
DIY補修ができるかどうかは壁に付いた傷の状態によって異なります。
後悔をしないためにも、プロに相談すべきかどうかの判断基準や業者選びのポイント、費用相場などを確認しておきましょう。
プロに相談すべきかどうかの判断基準
壁紙に付いた傷や穴は、壁や壁紙のダメージが小さければDIY補修でも対応が可能です。
プロに相談したほうが良いのは以下のようなケースになります。
- こぶし大以上の傷や穴
- 石膏ボードにまで至る傷や穴
- DIY補修が失敗してさらに症状が悪化した傷や穴
自身のこぶしよりも大きいサイズの傷や穴になると、石膏ボードの交換となり、壁補修の専門的な知識やスキル、工具などが必要になります。
補修の難易度がぐっと上がるので、壁の強度を落とさないためにもプロに相談すべきでしょう。
信頼できる壁補修業者の選び方のポイント
壁補修を満足度の高い仕上がりにするには、信頼できる業者選びが重要になってきます。
費用はもちろん、知識や技術力、アフターサービスなどにも着目し、安心して任せられるかどうかを見極めましょう。
業者選びでは、まず壁補修やリフォームがどのくらいあるのか、実績の多さを確認してください。
ホームページで施工事例などを公開している業者も多いので、口コミやお客様の声などもあわせてチェックしておきましょう。
保証やアフターサービスの有無も確認しておくと、補修後にトラブルが起きた場合の備えになります。
プロに依頼した場合の壁の傷・壁紙補修の費用相場
壁補修をプロに依頼する場合の費用相場は以下のとおりです。
| 補修内容 | 費用相場 | 
| 小さい穴・引っかき傷 | 5,000円~ | 
| 壁の穴 | 3~10万円 | 
| 壁紙の張り替え | 1,500円/㎡~ | 
なお、石膏ボードの補修が必要な場合は別途費用がかかります。
損傷の状態や大きさ、補修方法により費用は大きく変動するため、正確な費用を知りたい場合は壁補修業者に見積りを依頼しましょう。
まとめ
家の壁にできた傷を放置すると、見た目が悪くなるだけではなく、衛生面や機能面、さらには経済面とさまざまなリスクが発生します。
DIY補修できるケースも多いですが、難しいと感じたときは無理せずプロへ問い合わせましょう。
プロに任せる場合は、ここで紹介した業者選びのポイントなどを参考に、信頼できる壁補修業者を探してみてください。
 
            



 
     
            

